山里ぽん太

Pyro FX Trek

14 October 2018

山里ぽん太はPyro FXをトレッキングしました。


Chapter 1 ぱいろ

Pyro FX , the fire frontier . These are the voyages of the stareship Ponterprise .
ぱいろ えふえっくす、それは炎の未開の地。これは、廃船「ぽんたーぷらいず号」の冒険の物語である。

というわけで、ぱいろです。
夏が過ぎ風あざみ、どんどん寒くなってきましたので、せめて、Houdini で火を燃やして暖かくなりたいです。
というわけで、ぱいろです。
何と言っても、氷点下10℃に1メートル以上の積雪ですから(え)。
シェルフ・ツールの「Pyro FX」のボタンを順に試してゆきます。
Houdini のバージョンは16.5です。
さて、シェルフ・ツール「Pyro FX」のタブを開くとこんなことになっています。

Chapter 2 Flame
というわけで、最初のタブは「Flame」です。
まずは、半径1メートル、つまり直径2メートルの球体を燃料にして Flame の炎を燃やしてみました。
Intensity の値は「1」です。
うん、炎です。薪を燃やしたような、少し油が乗った炎です。

そして、10メートル四方で、厚さ1メートルの板を燃やしたものです。
うーん、燃料が多いとよく燃えます。火事の炎のようです。

Chapter 3 Explosion
次のタブは「Explosion」です。
というわけで、直径2メートルの球体です。
爆発して、爆発的な燃焼が継続する、という感じです。
ふ、と疑問に思うのですが、動画にするときに、この燃焼を小さくして収まらせる、という動きはどうやったらいいのでしょう?。燃料をアニメーションで減少させてゆくのでしょうか?。
いつかやってみたいです。

10メートル四方の板です。
爆発的な燃焼ですが、激しいです。
大きな化学工場とかで、可燃性のガスと液体酸素が混ざって爆発しているみたいです。

Chapter 4 Fire Ball
次のタブは「Fire Ball」です。
直径2メートルの球体では、実験室の爆発みたいです。
シェーマス・フィネガン君のススだらけの顔とチリチリになった髪を思い浮かべてしまいます。

10メートル四方の板です。
これはたいへんです。
実験棟が吹き飛んでしまいそうです。
シェーマス・フィネガン君危うし。
「Fire Ball」では、燃焼が沈静化します。

Chapter 5 Billowy Smoke
次のタブは「Billowy Smoke」です。
「Billowy Smoke」を日本語でいうと「うねる煙」「渦巻く煙」みたいな感じでしょうか?。
直径2メートルの球体です。
こんなにもくもくの煙は、蒸気機関車の煙突とか、昔のお風呂屋さんの煙突とかから立ち上る煙くらいでしょうか?。
発煙筒の煙はこんなにすごくはありません。
公害対策が進歩した現代では、なかなかお目にかかれないかもしれません。
コンテナのサイズが小さくて、天井につっかえています。

10メートル四方の板です。
すごい煙です。
活火山の火口から立ち上る煙みたいです。

Chapter 6 Wispy smoke
次のタブは「Wispy Smoke」です。
「Wispy Smoke」は日本語では「細い煙」というところでしょうか?。
直径2メートルの球体です。
湯気みたいです。
こんな煙は日常でも見かけるかもしれません。

10メートル四方の板です。
すごい湯気です。
大鍋で芋を煮ているときとかに、すごい湯気が上がる、あんな感じかもしれません。

Chapter 7 Candle
次のタブは「Candle」です。
ponticleの「10 Wave Rings」でいちど使いました。
直径2メートルの球体です。
ろうそくの炎というよりも、松明の炎みたいです。
「Candle」の炎は、これまでにすこし試してみたのですが、小さなろうそくの炎には、なかなかなりません。
MODO で作ったときには、rigid body に Volume を適用したのですが、案外、Houdini でもそんなふうにしなければいけないのかもしれません。

10メートル四方の板です。
安定して燃焼する炎です。
アルコールランプみたいな、不純物の少ない良質の燃料を使って、一定の強さで燃焼させるような感じでしょうか。

Chapter 8 Smokeless Flame
次のタブは「Smokeless Flame」です。
直径2メートルの球体です。
煙の出ない炎は、なかなか見られません。
ススが出ない、つまり炭素の割合が小さくて、不純物を含有しない良質の燃料、ということになります。
灯油やガソリン、アルコールやメタン、などでしょうか?。
灯油ボイラーの中を覗く機会は、日常生活の中では、ほとんどないのではないでしょうか?。

10メートル四方の板です。
すごい炎です。
人工の炎、って感じです。
でも、暖かそうです。

Chapter 9 DryIce
次のタブは「DryIce」です。
直径2メートルの球体です。
ドライアイスを受け止める床を置いて見ました。
「Static Object」と「Static Solver」を繋いだら、動作しました(笑)。

10メートル四方の板です。
ぶわーっ、と降りてきます。
Pyro なのに寒そうです。

Chapter 10 Volcano
次のタブは「Volcano」です。
いろいろやってみたのですが、ここには、写真と合わせてみたものを貼り付けます。
「Houdini」のウォーターマークを隠しちゃいました。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
動画は、120コマくらいまでは、もくもくと大きくなるのですが、それ以降の動きはゆっくりになります。
おそらく、なにかパラメータで、初期の「巨大化もくもく」と、成長したあとの「ゆっくりもくもく」を使い分けることができるのだろうと思います。
いつか調べてみたいと思います。

Chapter 11 考察
① 炎といってもいろいろあります。日常目にするのは、ガスコンロの炎、百円ライターの炎、ろうそくの炎、みたいな小さな炎かもしれません。最近、焚き火は見かけません。しかし、小さな炎と言っても、どれも個性的で、みんな異なります。ろうそくの炎だけでも、ものすごいバリエーションがあります。そういった、手軽に手に入る炎は、もしかすると、実写がベストかもしれません。
しかし、現実に存在しない炎は、Houdini で作るしかありません。現実にない炎、ってどんな炎でしょう?。
ガメラが口から吐き出す炎、ガメラが飛行するときに手足の部分から吹き出す炎、ガメラがギャオスを倒すときに引きずり込んだ火山の火口の炎。ガメラだけではありません。ゴジラが口から吐き出す炎もそうです。いや、怪獣はいいんですけど。

② Pyro FX のシェルフ・ツールのそれぞれの炎のパラメータを調査して、比較対照表を作ろう、と、最初思ったのですが、たいへんなのでやめました(笑)。
この炎がほしい、と思ったときに、その炎をすぐに作ることができるためには、そうとうの経験値を要することでしょう。業界には、それができる「焔の錬金術師」や「紅蓮の錬金術師」がいらっしゃることでしょう。
Chapter 12 メモ
① 「Smoke Trail」は、動画まで作りましたが、ここへの掲載は割愛します。

② 「Smoke Cluster」と「Pyro Cluster」はテストしませんでした。