山里ぽん太

Christmas Card

02 December 2018

山里ぽん太はクリスマスカードを作りました。


Chapter 1 お歳暮を贈る
山里ぽん太は、ある日、お世話になった人たちに、お歳暮を送ろうと思いました。
何を送りましょう。
まずは、モモンガ・コーヒーさんのギフトを贈りましょう。
それから、なにかお菓子を送りましょう。
お歳暮には、メッセージカードを添えましょう。
季節柄、クリスマスカードがいいかもしれません。
というわけで、Houdini で、クリスマスカードを作ろうかな、と思いました。
Chapter 2 クリスマスカード
さて、どんなカードを作りましょうか。
アレにしましょう。
クリスマスの祭壇です。
20年くらい前に、Shade で作った絵です。
Chapter 3 棚を作る
まずは、棚を作りましょう。
木の壁と、木の棚を作ります。
木目はどうしましょう。
オフィスの壁を写真に撮って、それをテクスチャに使いましょう。
そうすれば、リアルな絵を作ることができます。
いやいや、ちょほいとまつたは(笑)。
ここは、いっちょ、ぜんぶ、Houdini で作ってみましょう。
木目は、マテリアルのところで勉強した、1次元の Perlin Noise を使って作りましょう。
というわけで、できました。
この棚に飾り付けをしていきます。

Chapter 4 キャンドル
というわけで、棚に載せるアイテムを作りましょう。
やはりなんと言ってもまずはとにかくとりあえずキャンドルでしょう。
キャンドルの炎は、Pyro Trek のところで勉強した Candle の炎を使いましょう。
キャンドルのボディは、細長いものと、平べったいものの2種類作りましょう。
キャンドルのボディは、パラフィンなので、Sub Surface Scattering を使わないといけません。
MODO の SSS は、ノイズがどえりゃー乗りましたが、Houdini はどうでしょう?。
いろいろ試してみたら、Houdini でも、ノイズがぎょうさん乗りました。
サンプリングの値を大きくしなければいけません。
というわけで、サンプリングの値を 50 と 50 にしてレンダリングしてみました。
何時間かかったか覚えていません(笑)。
これでも、まだ、ノイズが目立ちます。
宙に浮いている玉は、影の具合を確かめるために置いています。
炎に重ねて、「Line」形状のライトを置いてあります。
炎が揺れてもライトが揺れないので、アニメーションさせると、困ったことになります(笑)。

Chapter 5 キャンドル台
つづいて、キャンドルを載せる台です。
フィンランドのルーテル派プロテスタントは、7本のキャンドルを山の形に並べます。
真ん中のいちばん高いキャンドルは、創造主です。フィンランドでは、ユマラが当てがわれています。
その左右に、イエスとマリア、そして、ヨセフと3賢者が並びます。
昔の記憶なので、かなり忘れています(笑)。
違っていたらごめんなさいです(笑)。
というわけで、できました。
Box を作って、Group に Primithive 番号を指定して PolyExtrude しています。

Chapter 6 ツリー
というわけで、次はツリーです。
フィンランドでは「kuusi」の木をツリーに使います。英語では「spruce」で、日本語では「ヨーロッパトウヒ」です。「新かや」とも言います。
というわけで、木の幹は Tube で作りましょう。
木の枝は L-System で作りましょう。
木の葉は Fur で作りましょう。
木の葉の分布は、AttributeWrangle を使って計算で density アトリビュートを作りましょう。
飾り付けは、あれこれ作るとたいへんなので、頂点につける星と、枝につける丸いボールだけにしましょう(笑)。
丸いボールの位置と色は、AttributeWrangle を使って計算して、Copy to Point しましょう。
頂点の星は、イエスが誕生したときに、その上空に輝いていた星です。
というわけで、できましたー(笑)。
というわけで、超苦労しましたー(笑)。

Chapter 7 リース
というわけで、次はリースです。
フィンランドのリースは、素朴です。
素朴ですが、木の枝を編んで作るので、Houdini でどうやって作ったらいいのかわかりません(笑)。
ワイヤソルバとか使ってぐるぐる巻きにするのでしょうか?。
いやー気が遠くなります(笑)。
というわけで、手抜きです(笑)。
Torus でカクカクの輪っかを作って、角度をずらして重ねただけです(笑)。
ベルは、Tube を Transform でいじって作りました。
ベルのマテリアルは、あとで割り当てましょう。

Chapter 8 トント人形
というわけで、次はトント人形です。
トントは、フィンランドの森を守る妖精です。
クリスマスのときには、フィンランドのサンタクロースの「ヨウル・プッキ」のお手伝いをします。
というわけで、アーリッカのシンプルなトント人形を作りました。
目と口は、イラストレータで作ったテクスチャを、Displacement と Diffuse に割り当ててあります。
というわけで、このテクスチャは Houdini じゃありません。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。

Chapter 9 紙
というわけで、次は紙です。
祈りの言葉とかを書いて、壁に貼ります。
紙の繊維の感じとか、端のところがほつれている感じとかを出すのに、Cirrus のところで勉強した Vector Field を使って作りました。

Chapter 10 パーツを祭壇に並べる
というわけで、作ったパーツを祭壇に並べてみましょう。
サンプリングのパラメーターは、9と9です。
レンダリング時間は4時間かかりましたー(涙)。
ろうそくのノイズが目立ちます。

Chapter 11 タイトル文字
カードのタイトル文字も、Houdini で作ってみましょう。
10 Wave Rings のところで勉強した作り方で、虹色の文字を作ってみました。
英語だと「Merry Christmas」とかになりますが、フィンランド語なので「Hyvää Joulua」です。

2行にすると、こんなことになります。

Chapter 12 クリスマスカード
というわけで、クリスマスカードです。
Houdini Indie でレンダリングしました。
「Houdini」のウォーターマークがありませんっっっ(ぶいっ)。
書かれている言葉は、かなりむちゃくちゃですので、読まないでください(笑)。
3DCGなので、カメラの角度を変えたり、レンズを取り替えたりして、いろんなバリエーションが作れちゃいますし、アイテムの位置を変えることだって簡単です(おおー)。
ちなみに、この絵は、レンダリングに10時間かかりますた(哀)。

角度を変えてみました。

Chapter 13 メモ
① これまでに勉強した方法でクリスマスカードを作ってみたわけですが、たいへんでした。手で描いたほうが、ぜってー楽です。

② Houdini で作った絵を、知り合いなどに見せていますが、概ね好評です。僕が作ったものでも、多少はハリウッド映画の香りがするのかもしれません。

③ 「こんな絵がほしい」と依頼を受けたときに、どうすればその絵が得られるか、あるいは、こうすればこんな絵が得られる、というようなところは、まだ手に馴染んでいません。どうしても、作業時間が長くなる傾向にあり、納期が短いものは受注できませんし、お客様に気に入っていただけるものが描ける自信もありません。逆に、少々の手直しや、アングルの変更などにはすぐに対応できます。これが、3DCGで絵を描くときの特徴なのか、と思います。

④ Chapter 11 までは、Houdini のウォーターマークが入っていますが、ここまでは、Apprentice で作っています。10月中の作業です。