山里ぽん太

Down By
The Cherry Gardenn

12 May 2019

山里ぽん太は桜の花園で花見をしました。


Chapter 1 桜吹雪
去年、ARコンテンツ用に、After Effects で桜吹雪を作りました。
こんなんです。

MODO でも作ってみました。
こんなんです。

Chapter 2 Houdiniで桜吹雪
After Effects と MODO で桜吹雪を作ったのですから、Houdini でも作りましょう!。
After Effects と MODO にできて、Houdini にできないわけはありません。
なんたって、Houdini は魔術師です!。
不可能はありません(お約束)。
Chapter 3 桜の花園
せっかくなので、ただ単に桜吹雪を舞わせるだけでなくて、このあいだ作った桜で桜の花園を作りましょう。
このあいだ作ったものは、こんなんです。

同じ HIP を使って、7本作って、丸く配置してみました。

枝ぶりとかは、乱数で作っているので、現実にありそうな桜の木の形になるまで、random seed を少しずつ変えながらクックして、という試行錯誤を何十回も行いました(笑)。
花の量も増やしてあります。
しかし、なんかどっか変です。
これはおそらく、フィボナッチ級数を使っていないからではないか、とアタリをつけています。
フィボナッチ級数を使っていると、やはり、美しいのです。
このあたりが、凡人ぽん太さんの限界です(哀)。
Chapter 4 桜吹雪を作・・・らない
というわけで、桜吹雪を作りましょう。
吹雪というからには、強い風を吹かせなければいけません。
びゅーーーーーん(笑)。
そんなことしたら、Chapter 3 で作った桜の花園の桜の木が揺れちゃうじゃありませんか(笑)。
できないことはないと思うけれど、シミュレーションとレンダリングが超たいへんになりそうです(笑)。
というわけで、微風にしましょう(笑)。
ぽん太さんは軟弱です(納得)。
Chapter 5 サクラチル・シーン
というわけで、桜の花びらは散るだけです。
受験に失敗しまくった過去を思い出します(笑)。
桜の花びらは、ちらちら、って散ってきます。
回転しながら落ちてきます。
というわけで、回転しましょう。
アレです。
quaternion です。
こんなふうに書きましょう。

vector axis = { 0.0 , 0.0 , 1.0 };
@orient = quaternion( radians( 720.0 * ( -@Time + rand( (float)@ptnum ) ) ) , axis );

回転するだけじゃ散らないので、下向きに動かしましょう。
こんなふうに書きましょう。

@P.x += 0.04 * @Time;
@P.y -= 0.125 * @Time;
@P.z += 0.04 * @Time;

このままだと、全部の花びらが同じ方向に動きます。
動きの方向を変えて、風に舞う様子も表現しましょう。
こんなふうに書きましょう。

@P += 3.0 * ( noise( @P ) - { 0.5 , 0.5 , 0.5 } );

Chapter 6 reduced process
ちょほいとまつたは〜!(笑)。
Chapter 5 のそれってば、シミュレーションじゃなくっていいんですか?(謎)。
回転も移動も風に舞う移流(advection)も、Houdini の DOP で実現しちゃえばいいじゃないですか?。
だって、Houdini は魔術師です!。
不可能はありません!。
そうなんです。
でも、シミュレーションしちゃうと、何と言っても時間がかかるんです(笑)。
マシンの負荷もかかるんです(笑)。
Houdini は魔術師でもぽん太さんは凡人です(笑)。
Chapter 7 サクラチル・動画
というわけで、Chapter 5 で作ったサクラチル・シーンをレンダリングしましょう。
こんなんなりました。

Chapter 8 桜の花園にサクラチル
というわけで、Chapter 7 でレンダリングしたサクラチル・シーンを、Chapter 3 で作った桜の花園の絵に重ねましょう。
いや、ちょほいとまつたは!(笑)。
天が呼ぶ!地が呼ぶ!人が呼ぶ!(違)。
Chapter 7 でレンダリングしたサクラチル・動画を Chapter 3 で作った桜の花園の絵に重ねるんじゃなくて、Chapter 5 で作ったサクラチル・シーンを Chapter 3 で作った桜の花園のシーンに重ねてレンダリングするんじゃないでしょうか?。
そうなんです!。
レンダリングした 3D の絵を、レンダリングした 3D の絵に重ねても、3D の絵にはなりません。
3D の絵にするためには、レンダリングする前の 3D のシーンを、レンダリングする前の 3D のシーンに重ねて、3D のシーンにしたあとで、レンダリングしなければいけません。
Chapter 9 reduced vision
大丈夫です!。
ぽん太さんは凡人ですが、手抜きは上手です(笑)。
Chapter 3 で作った桜の花園の絵のレンダリング時間は、3時間くらいかかっています。
このシーンを、動画のコマ数だけレンダリングすると、どえりゃー時間がかかります(笑)。
なので、手を抜きます(笑)。
というわけで、After Effects を使って、Chapter 7 でレンダリングしたサクラチル・シーンを Chapter 3 で作った桜の花園の絵に重ねて、レンダリングしました。
こんなんなりました。
それなりに見えませんか?(笑)。

Chapter 10 メモ
① 桜の花びらの動きを、シミュレーションではなく単純な計算で作って、レンダリングも簡略した方法で行いましたが、それなりに見えるのではないかと思います。

② 桜の花びらが舞い落ちる速度は秒速5センチメートルだそうですが、今回は考慮していません。

③ タイトルの「Down By The Cherry Garden」は、「Down By The Salley Garden」のパクリです。